中間選挙と対北朝鮮外交

◆米中間選挙 下院で過半数の民主、上院も勝利の可能性
(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/26816/)
マズいね。拉致問題憲法改正靖国問題や核についてもブッシュ在任中が最大のチャンスだったのに。小泉内閣の五年間の空白が痛い。一体何の為にイラク戦争に協力したのやら。
 
増元照明からのメッセージ「2006.11.8 ブッシュ共和党の敗北」
(http://www.interq.or.jp/power/masumoto/ms.html)

2001年の米国大統領選挙前、佐藤救う会会長の一言「ブッシュ政権になれば、必ず拉致問題にも影響が出てきて、大きく進展が見られるはずだ」の言葉に期待し、ブッシュ政権になり、直ぐに米国訪問を果たしたのである。結果は周知のように「金正日が怯え、拉致を認めざるを得ない状況」を作り出した。そこから「日朝首脳会談」に繋がったのだ。我々にとっては、ブッシュ大統領共和党の存在が「拉致被害者」の一部とはいえ、帰国を果たす大きな原動力となった。

ただ、ブッシュ大統領金正日嫌いは本物と感じている。先の国連訪問の際に、ボルトン大使が言っていた言葉「ブッシュ大統領はアナン事務総長と4回面会し、その時に『私の政権の間に、金正日政権が存在していることは汚点となってしまう!』といっていたことでも分かる。この言葉から推察すると、ブッシュ大統領の任期のあいだに「金正日政権問題」に決着を付けたいとする気持が現れている。そうなると、後2年の間に問題決着を図ろうとするはずだ。実質的には、最後の一年は「レイムダック状態」となってしまうために、この一年で決着を付けたいと思っているのではないか?そうすれば、問題の解決は早くなる。

その前日の日記で、増元さんは「日本は六者協議に参加しなくていい!」という主張を掲げた。

この経過を見ても、実際に朝鮮半島非核化を実現するためには、金正日政権の排除しか考えられないのに、六者協議を開いて金正日政権を擁護するような愚を犯そうとしている。核・拉致・ミサイルの問題解決には、金正日政権の排除しか考えられないのであるが、六者協議でそのことが話されることはない。それでは、北朝鮮政府の術中にはまる。
 
日本のマスメディアは、六者協議への期待感を報道し、六者協議で全ての問題の解決が図れるはずという思い込みの中で、誤った報道を続けている。六者協議こそ、問題解決を遅らせる枠組みであることを認識しなければならない。4年も投じて、結局「北朝鮮の核実験」を許してしまった中国に責任を感じてもらわねばならない。
 
今月にも再会されるであろうといわれる「六者協議」冒頭で、わが国のステートメントとして、「わが国は、拉致と人道問題が解決しない限り、一切の合意も出来ないし、北朝鮮へのいかなる経済的支援を行う用意はない」と断言するべきである。そうすれば参加国の全てがあわてることは間違いないのであるから、日本の発言権が強くなる。北朝鮮金正日政権も表題のような「戯言」を言えない現実を実感するはずである。そこから、全ての問題、とりわけ「拉致事件の全容解明」が始まるのだと思う。

うーん、やっぱりブッシュが大統領に在任する残り期間が、色んな問題を解決出来る最後のチャンスなんだよなぁ。官邸番付きの産経の記者さんが「安倍総理は来年の秋の例大祭にはきっと参加する!」なんて言ってるんだけどね、んな夢物語に浸る時間があったら*1厳しい論調で尻を叩かないといけないと思うんだ。小泉運スレもどきの文章で「したたか」などと言って媚びずにね。そう、今日SAPIOを立ち読みしたら、小林よしのりが産経の「安倍さんはしたたか」論を小馬鹿にしてた。
 
それはさておき、増元さんは拉致問題の当事者であるからして、その辺のマスコミ言論人や小泉マンセーブロガーなどよりずっと現実的で本質を見抜く力を持っておられる。拉致被害者の五人とその家族を取り戻したのは小泉前首相などではなく「悪の枢軸国、そしてテロと戦う」と宣言して、実際にイラクをぶっ潰したリアルなパワーを持ったブッシュ政権である事、六者協議などというものは日本の経済力を当てにした金正日政権を延命させるだけのものであって、拉致問題の解決を遠ざけるものだと断言しておられる。
 
特定失踪者問題調査会ニュース「調査会NEWS 426(18.11.8)」

■明日官房長官に要請
 
前号のニュースで拉致議連役員との懇談・要請についてお知らせしましたが、同日(9日木曜)正午より首相官邸にて塩崎官房長官拉致問題担当大臣)と面会し、署名の提出、要請を行うことになりました。拉致問題担当大臣への要請及び署名の提出は政権発足前から要望していましたが、今回実現することとなったものです。すでにお知らせした議連要請関係も含めて明日の日程をお知らせします。
 
拉致議連要請 10:30〜11:30(衆議院第2議員会館第1階議室)
拉致議連参加者:平沼赳夫拉致議連会長他役員
調査会側:特定失踪者家族・調査会役員
 
内容 懇談及び要請、議連役員のしおかぜメッセージ公開録音
 
官房長官要請 12:00〜12:20(首相官邸
内容 要請及び署名提出
 
記者会見 12:40頃〜13:20頃(衆議院第2議員会館第3階議室)
 
※なお、ご家族は特定失踪者家族の代表という形で、参加できないすべてのご家族のお気持ちを代弁して次の方々が参加されます。
 
秋田正一郎さん(秋田美輪さん父)
森本美砂さん(山本美保さん妹)
生島馨子さん(生島孝子さん姉)
横山木三子さん(新木章さん妹)
大沢昭一さん・大沢茂樹さん(大沢孝さん兄)
竹下珠路さん(古川了子さん姉・議連要請のみ)
河嶋アイ子さん(河嶋功一さん母)
高野美幸さん(高野清文さん妹・官房長官要請のみ)

どうにも特定失踪者には冷たい感のあった安倍政権。やっと調査会との面会が実現、だが喜ばしい事ではあるが、ちょっと遅くね?拉致議連が出張る前、調査会に要請される前に情報提供を求めるのが普通のはずなんだがね。

*1:つまり参院選で勝とうってんだろ?無理無理