TVタックル

西村眞悟登場。でも三宅久之vs石破茂ハマコーでまたもあまり喋る機会が少なかったのが残念。だが、山本一太から「暴動は中国の権力闘争」「あれ(村山謝罪談話)は歴代日本政府の正式見解である」との言質を取ったのは見事。当然西村は「暴動が中国の内政問題ならば、いくら謝罪しても意味が無いではないか?」とツッコミ。しかし当時の社会党村山富市首相の見解が、自民党総裁(≒首相)の見解と同じだというのか。民主党を“売国政党”と罵る資格があるのかね。それでいて、バンドン会議での小泉の演説について、山本やハマコーは「いや、あれは中国に謝ったんじゃない」と弁解したかと思えば、その後に石破がその通りだと認める。一体お前らどっちなんだ?(笑)中国も、中国以外も、もちろん日本国内でもあれが中国に対する謝罪だと思っていない、思いたくないのは小泉支持者だけのようです。
 
◆「愛・蔵太の気ままな日記」さんより。
(id:lovelovedog:20050426#p1)

フィナンシャル・タイムズの記事の見出しでもわかる通り、小泉首相がわびたのは「(第二次大戦中の)戦争被害」に関するおわびで、その対象は「アジア諸国」です。もちろんアジア諸国の中に中国は含まれるので、「中国に謝罪した」ということは事実の一部として間違ってはいないのですが、だいたいそもそも、アジア諸国が出席する会議のスピーチで、中国を特定しておわびするわけがない、というのは常識の範囲内です。

これと同じ理屈をやたら目にするんですが、常識で考えるなら「中国に謝罪したいけど、直接はしたくないからバンドン会議でのスピーチを利用した」というのが普通だと思います。
 
(id:lovelovedog:20050426#p2)

今回の小泉首相のスピーチは全文読んで、それから判断したり何かを言ったりするようにしないといけないでしょう。さらに英語でも読んでみることも必要でしょうか。なぜなら、世界のほとんどの国の人々は、そのスピーチを英語で理解するわけですから。

文章の字面だけ追って、それに至る状況(日本の常任理事国反対→反日暴動→日本の大使館破壊→謝罪・賠償請求の応酬→日本政府ヘタレる)を全く考慮しないのであれば、その姿勢に偏りが出る可能性大じゃないかと。井沢元彦の「中日ドラゴンズの法則」みたいな物言いだけど(笑)。でもあれだけ、日本国内で「暴動が起きたぞぉ!中国に対してどう対応する!?」と騒がれていながら、あの村山談話を引用して「あれはアジア諸国に向けたものなんでしたぁ」とか言っても誰も信じねぇだろ。それが俗に言う常識、ってもんじゃなかろうかと思うんだがね。それにだ、日本人すら全文じっくり読まないと分からんようなご立派な代物を、外国のマスコミが聞き、その国民が完璧にその意を受け取ってくれるに違いない、受け取らない方が悪いだなんて理屈はムシが良すぎるってもんだ。
 
◆「反省とおわび」首相演説、アナン事務総長が評価
(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050423i312.htm)

アジア・アフリカ会議バンドン会議)首脳会議に出席している国連のアナン事務総長は23日、ジャカルタで記者会見し、小泉首相先の大戦をめぐる「痛切なる反省と心からのおわび」を表明した22日の演説について、「この会議の場だけでなく、世界中から受け入れられたと確信している。この演説で、日中首脳会談が設定されたのだと思う」と評価した。

阿南じゃなかった、アナンもそう言ってるじゃん(笑)。それでもまだ「中国に謝罪したわけじゃない」と強弁するんでしょうか、このテの方達は。
 
玄倉川の岸辺「『アジア・アフリカ首脳会議における小泉総理大臣スピーチ』を論じたブログいろいろ」
http://blog.goo.ne.jp/kurokuragawa/e/96ad87826ed2d9949a2394ac32ccfc7d
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