亡国のイージス

(http://aegis.goo.ne.jp/)
川崎チネチッタに行って来ました。一言で言うと「詰め込み過ぎ」。そりゃあれだけの分量の原作を2時間程度にまとめるなきゃいけないんだから、どうしても無理が出てくるんだろうけど。防衛庁が全面協力とあってリアリティは邦画随一。でもね、登場人物の描写がどいつもこいつもエピソードが削られて全体的に薄っぺら。その薄っぺらさを誤魔化す為に、色々余計なものをくっつけてる感じがプンプン。しかも俺が原作を読んでグっときた所ばっかりカットしてんのね。如月行はな、キリコ・キュービィなんだよ。亡国のイージスは、行の“人間回帰”の物語なんだよ。それに深く関わる冒頭とラストの演出を何故カットしたり、変えたりすんのかね。納得出来ん!まあ、原作とボトムズ知らない人には何のこっちゃだけどな。でも、はてな界隈を見る限りだと結構評判が良いようで。
 
ほんのちょっとネタバレ。
やっぱりな、ラストは行と仙石が航海する自衛艦を海に見つけて、共に「お〜い!」と手を振るシーンじゃなきゃダメだろ!なんだよあの微妙なエンディングは。ここは絶対に削っちゃいかんよ。そうだな、後、気になったのは菊政や田所の同僚達と行が触れ合うシーンもばっさりカットされてるんで彼らが殺されても何ら情が湧いてこない。それに宮津艦長が自爆する場面でも、その爆破の瞬間に起きる”息子との回想シーン”*1も無いので、宮津の息子に対していかほどの愛情を持っていたのかすら謎になってしまってる。どれもこれも納得出来ん!
 
追記:今になって気付いたが、スタッフロールに「韓国語監修」とあったが、劇中の工作員って朝鮮語どころかセリフもほとんど無かったよな。だいtだい、ヨンファとその妹の回想シーンが何故日本の野球球場なんだよ。ワケ分かんねえよ。何を伝えたいんだよ。後、グソーを回転キャッチして死んだアイツ誰だっけ?そのシーン見た時、思わず笑っちゃったよ。あれ、これってギャグじゃないの?

*1:フラッシュバックというか走馬灯