さらば2005


なかなかに快適な旅だった。ブルートレインは時間が掛かるが、また利用してみよう。寝台に寝転がりながら読んだ、リリー・フランキーの「東京タワー」は別に泣けるほどのものではなかったよ。小説じゃなくて、著者の人生訓を含んだコラムといった手合い。結局「生みの親より育ての親が〜」って一節は一体何の意味があったんだ?“きっと、ラストで驚愕の事実が判明して泣けるに違いない!”と身構えていたので、肩透かしを食らった格好。文章の上手い下手というより、どれだけ自分を投影するかで受け取り方が異なるんだろうが、それほど面白い小説だとは思えなかった。
 
実家近くの駅に辿り着くと、弟が迎えに来た。その老けっぷりにびっくり。どう見ても俺より年上に見える。小学生の頃は「お前の弟とは思えない」と同級生に可愛がられる程だったのに。月日の流れとは酷薄だ。母も、入院中の父も、突然町ですれ違っても気付かない程に年老いていた。
 
見舞いの後、家に戻ろうとするもネット環境が無いからね、こうしてネットカフェで日記を書いてます。そろそろ帰ってPRIDEでも観るか。
 
リアル友人・ネット友人の皆様、今年一年、本当にありがとうございました。いやしかし2005年は自分にとってと言うより、知り合いにとって激動の年でした(ヒント:逮捕)。来年は良い年になりますように・・・。拉致被害者とその御家族の方々も、次の正月こそ笑って過ごせる事を祈っております。元旦は靖国ではなく、地元の北海道神宮で父の健康と共に神様にお願いしようと思っています。