共産党並みに異常な自民党

◆「違反なら辞職」→「自ら身処す」 復党誓約書を手直し
(http://www.asahi.com/politics/update/1129/007.html)

自民党に復党願を出した江藤拓(宮崎2区)、古川禎久(同3区)両衆院議員が29日、宮崎県庁で記者会見し、党への誓約書で党側が示した文面を一部修正して提出したことを明らかにした。「誓約に違反した場合は政治家の良心に基づき議員を辞職します」とのくだりについて、2人と武田良太(福岡11区)、保坂武(山梨3区)両議員は「自ら身を処します」と書き換えて出したという。古川氏は記者会見で「有権者の負託を受けた議員職を辞することにまで及ばない」と説明し、江藤氏は「議員を続ける資格がないと判断すれば辞職もありうる」と語った。両氏とも、文面を戻すよう求められても出し直すつもりはないとしている。

 
◆平沼氏「次も無所属で」 次期総選挙に向け表明
(http://www.asahi.com/politics/update/1129/012.html)

平沼赳夫経済産業相は29日のテレビ番組で、自民党への復党が認められなかったことに関連し「もう1回、無所属で戦って決着をつけなければいけない。そこまでは腹をくくっている」と述べ、次の総選挙も再び無所属で立候補する意向を示した。 平沼氏は、将来の復党については「そういう気持ちは持っている」と述べながらも、「いまの自民党は一種の独裁的な政治。直さなくてはいけない」と批判した。 平沼氏は岡山3区選出で、昨年の総選挙では自民公認だった阿部俊子氏らを破った。ただ、阿部氏も比例区中国ブロックで復活当選したため、いまも岡山3区で競合している。

 
◆小泉前首相、復党容認「白旗上げたのだから認めれば」
(http://www.asahi.com/politics/update/1129/011.html)

小泉前首相は29日夜、郵政民営化をめぐる自民党復党問題について「(復党条件を)のむことは白旗をあげて、土下座して戻ることだ。その場合、認めるべきだ」と述べ、11人の復党を容認する考えを示した。党新人衆院議員らで作る「83会」が、東京都内のホテルで開いた会合で語った。安倍首相、中川秀直幹事長、武部勤前幹事長も参加した。出席者によると、小泉氏は「歴史の中で離合集散は繰り返されてきた。国民が君たちを使い捨てにするかどうかの勝負だ。復党しようが、自分たちが勝ち抜くことだ」と強調。「支持率が低下するとか、それを踏まえての安倍さんの考え方だから、これは君たちがどうこう言うべきじゃない」と語った。小泉氏は平沼赳夫経産相を念頭に「白旗を揚げていないのに復党願を出すおかしな人もいる」とも述べたという。安倍首相は「政権運営に協力したい人は受け入れて一緒にやっていきたい。今回の問題にいったん終止符を打って、新しい枠組みで取り組んでいきたい」と述べた。

ここまで屈辱的な誓約書を求めていたとは知らなかった。権力闘争で負けてしまった政治家が不遇を託つのは仕方ない。地元支援者の強い要望に押されて白旗を揚げる心情になってしまうのも、同情を覚えなくも無い。しかしそれに付け込んで、復党の条件として「党に逆らえば議員を辞職します」などいう内容のものを強要するこの感覚、国民の負託を受けた代議士制度を愚弄しているだけではなく、民主主義の破壊に他ならない。まるで共産党ではないか。しかし小泉のおっさんも一体いつまで党首気取りでいるんだろうね。というより、自分が現党首である事を忘れて、お伺いを立てるような卑屈な政治家がこの日本国の首相である事の方が悲劇である。いや、喜劇か。
 
既に述べたけれども、平沼赳夫自身の復党問題そのものはどうでも良い。だが、こんなチンケな国内政治闘争とは比較にならぬ、六者協議が来月開催される。そんな魑魅魍魎が渦巻く国際政治の舞台で、この程度の問題をグズグズと引き伸ばした挙句、最悪の結末を招いてしまった安倍総理拉致問題を解決する能力や胆力があるのか。この事だけが心配なのである。
 
これは本当に、皆に理解して貰いたい事だ。六者協議において、日本とアメリカ以外の4カ国が望む結末は端的に言って、日本に金を出させて北朝鮮を宥める事にある。もちろん拉致問題の解決など、ハナから眼中に無い。