“立場”たぁ、なんだ?

◆中国の尖閣領有主張に首相、強い不快感
(http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070206/skk070206002.htm)

中国の海洋調査船尖閣諸島魚釣島周辺の日本の排他的経済水域EEZ)内で事前通報なしに調査活動をした問題について、塩崎恭久官房長官は6日午前の記者会見で、中国政府が5日夕に日本側の抗議に対し、尖閣諸島の中国領有権を主張する回答を日本側に伝えたことを明らかにした。これに関連し、安倍晋三首相は6日昼、「尖閣諸島は日本固有の領土だという従来の立場にまったく変更はない。日本が納得できる説明を求めたい」と、強い不快感を示した。首相官邸で記者団に答えた。

不快感を示してそれで終わり?小泉内閣の時は尖閣に不法侵入した中国や台湾の活動家を送り返しただけだったな。それはそうと、“従来の立場”とは、何という情けない物言いなんだろう。警察が強盗犯を「治安から守る立場から捕まえた」などと言うだろうか?自分がこういう立場だ、と説明する事はその一方で、自分と反する立場をも認めるという事だ。つまり、尖閣の領有権を主張する中国にも一部の理がある、と認めているに他ならない。国家のリーダーが国土防衛に対してこの程度の認識じゃ困るだろう。こうした言葉遣いから、その政権の外交姿勢を伺う事が出来る。