ペールゼン・ファイルズ6巻感想 その3

昨日の続き。
 
以下ネタバレ。
 
バーコフ分隊で死んだ順番、コチャック→ゴダン→バーコフ→ザキというのは、誰もが予想出来た結果だが……それにしても死ぬペースが早過ぎだよ!それに「5人の異能生存体」というから、てっきり「死なない男達が殺し合う生存競争の始まりだっ!これぞ究極の宇宙バトルロイワヤル!!」(ナレーション:銀河万丈)という展開を期待していたのに。
 
キリコの一言で舞い上がったヤツらが、これまで背負ってきたコンプレックスを爆発させて、最期にはアッサリと自滅。ペールゼンの言う通り、彼らは所詮“近似値=ニセモノ”でしかなかった。でも、いくらキリコだけがいずれ異能者となる本物であったとしても、ただのペールゼンの実験のコマではなく、せめてワイズマンのふるい落とし作業の選考に残る候補であって欲しかった。いや、どうせペールゼンだって意識せずともワイズマンの介入で動いてるんだから同じだろ?と思うむきもあろうけど、全然違う。このシリーズは、キリコの神性を削ぎ落とす最後のチャンスだった。4人と同じく「長い眠りにつける」可能性を匂わせるべきだった。
 
しかし結局やった事といえば、キリコの不死性を強調するだけのもので、バーコフ分隊の4人はそれを彩る為の飾りでしかなかった。それが口惜しい。「俺達は死なねぇ〜〜〜っ!」とか、コチャックの「お前はただの1キャラじゃねぇかw」の衝撃発言や「遺伝子のお墨付きだぁ〜〜!」には結構グっときちゃったけども!
 
でも、もう野望のルーツの焼き直しは、赫奕の繰り返しはもういいんだよ。……と思ったらDVDの最後に、劇場版「ペールゼン・ファイルズ」の予告が……! マジか!?
 
まあいいや。俺のボトムズは「孤影再び」で一旦終わってるしな。単なる総集編なら、もうそんなに熱くなれません。だけど、ウダウダ言いながらも結局観に行っちゃうんだろうけどさ。
 
それはさておき今頃気付いたのだけど、3巻におけるペールゼンの異能者発言は一体何だったんだ!?この最終巻の結末を見る限りでは、どう考えても3巻の脚本家が筆を滑らせたとしか思えんぞ。もしくはこの最終巻で無かった事にしたのか。