経済制裁に反対する勢力とは

西村眞悟HPの「眞悟の時事通信平成17年1月3日」。
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi

経済制裁は意味がないという論つまり制裁反対派の声は、三つの方向から聞こえる。一つは、「政府寄りのスタンス」から、二つ目は政府寄りとは反対の「反政府左翼のスタンス」から(護憲派といってもよい)、三つ目は言わずとしれた「親北朝鮮派」からである。そしてこれらは、「実利」によってお互いに重なり合っている。北朝鮮への政府援助や商売によって「一儲けしたいやつ」は、一と三に集まり、政府や北のカネで宿泊費丸抱えの旅行をしたいし政府の設置する各種「審議会の委員」になりたい学校の先生つまり「学識経験者」は、一と二と三の混合物となる。左翼は、二と三である。
 
この制裁反対派が賛成派に対して、「制裁をして効果がなければ、どうする」と反論する姿勢が年末年始にマスコミで目立った。また、「経済制裁は宣戦布告とみなす」という平壌放送も制裁反対の論拠とされている。平壌放送一つで日本の世論を左右できるとは、やはり言ってみるものだ、日本は見事に反応していると、首領様も得意だろう。
 
これら制裁反対派は、結局現状維持つまり小泉さんがいつも言う「対話と圧力」のうちの「対話」をこれからも維持するということであろう。

その経済制裁反対論の三つのスタンスについては、俺も触れてきた。こうなってくると日本国内の問題、小泉を仰ぐファン心理と実利に目が眩む日本人自身の問題でもあるという事だ。ここ数ヶ月の間この日記にてそれを指摘してきたが、次に紹介する方達のエントリーは更に勉強になると思う。
 

http://eiji.txt-nifty.com/diary/2004/12/post_25.html

日本が引き金を引くのはまかり成らんと言う一方で、放っといてもいずれ倒れるから、それを待てば良いよ、と無責任なことを言う人がいる。いずれ倒れるのであれば、それはわれわれのスケジュールの範囲内で、計画的に倒すに越したことは無いでしょう。それすら私は無いと思うけれど。

しかしこの大石氏とやり合ってる日垣隆氏もすっかり偽善系ならぬ電波系になっちゃったね。「買ってはいけない!」を批判した文章を文芸春秋に載せていた頃は結構好きだったんだけどな。
 

  • gryphon氏の見えない道場本舗「経済制裁論」

id:gryphon:20041231#p6)

実は「パックイン」でも、最後は万景峰号の拒否や不買運動などは経済制裁というより「ボイコット」「エンバーゴ(禁輸)」「人道援助停止」であり、「ボイコットの段階では戦争にはなりません」と首藤議員も田岡元帥も言っているのだ!!これはごまかしというより、用語の使用法の問題だ。ならば、賛成派も「経済制裁」を「ボイコット」「エンバーゴ」と言い換えてあげてもいい。
 
そこで、北朝鮮民主化組織RENKのリーダー・李英和氏の指摘を紹介しておく(最新のSAPIO、諸君!による)。「いま、日本への水産物の輸出品は、子供を使った一種の奴隷労働によって生産されている。輸出がとまれば、その奴隷労働がなくなるだけでもマシ」

核実験を行ったフランス製品の不買運動やった過去があるんだから、確かに「北朝鮮製のアサリやマツタケ在日朝鮮人のエンバーゴ!万景峰号の入港と北朝鮮への海外送金業務とパチンコをボイコット!」としちゃえば良いよね。なんとなく大人しい柔らかい表現になったような気がするから不思議!!目ウロコ。