迎撃、日本標的に限定 ミサイル防衛で政府

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050109-00000003-kyodo-pol)

政府は8日、2007年度から配備するミサイル防衛(MD)について迎撃対象を日本標的の弾道ミサイルに限定し、日本上空を通過して米国など他国に向かうミサイルの迎撃は行わない方針を固めた。他国を標的にしたミサイルの迎撃は、政府が憲法上禁じられているとしている集団的自衛権の行使に該当すると判断した。
政府は次期通常国会でMD関連法案の提出を検討しており、国会審議でこうした方針を説明する。ただ、日本上空を通過して米国に向かうミサイルの迎撃を見送れば、米政府が不満を強めることも予想され、難しい対応を迫られそうだ。
共同通信) - 1月9日2時30分更新

もう一種のギャグですな。共同通信発、ってのが非常に気になるけど。カリー氏のエントリー「【ミサイル】 日本標的の場合だけ 【防衛】」経由で。

てかこれは、あれでしょうか。
 
    ネタ記事でしょうか。
 
日本上空を通過して米国など他国に向かうミサイル
ここが笑うところですね?
 
どこの国から発射すればそんな軌道になるんですかorz
そりゃハワイを狙えば日本上空通りますが、米本土を狙う場合は北極の上しか通りません。
普通の世界地図では北極が途切れてるから分からないのかもしれませんが、ソ連も中国も北朝鮮だって、北極上空通過させたほうが近いです。

どこが笑うところなのか分からないと、ちょっとヤバいかも。今日の画像(世界地図とミサイル弾道)を見てもらえば自明の事だけど、平面の地図とは違い地球は丸い(当たり前だ)。だから最短距離で朝鮮半島からアメリカをミサイル攻撃する為には、日本の上空じゃなくて北極の方角を目掛けて飛ばさないといけない。だから中国から撃ってもロシアから撃っても、その間に挟まれる国は日本じゃなくてカナダ。これ基本ですね。で、「そもそもミサイルを撃つ側の目標をどうやって判断するのか」「ミサイルを撃墜する事は技術的に可能なのか」という根本の問題をスッ飛ばして、日米安保を全否定するような政府の決定。・・・いや、起こり得ない話だからアメリカが怒るわけもない・・・のか?要はMD導入の為に、公明党対策(または公明党の学会対策)の為に「安心して下さ〜い。集団的自衛権には引っ掛かりませんよ〜」と言いたいが為のポーズにも思える。そういや少し前、MD導入の有効性に対して疑問に思い、ある国会議員秘書の方に質問してみた事がある。その時は「さあね。(迎撃の)効果は、現時点ではかなり薄いだろうけどね。ただ研究を重ねる事自体に意味が全く無いとは思わない。技術は常に進歩するんだからさ。百年前に一体誰が人類が月へ行くようになると考えた?」なんて答えをもらったけど、その方自身どれだけ自分の言葉を信じたのだろう。それとも単に俺がはぐらかされただけか。まあ、話の流れとは関係無いけど。
 
結局のところこの話は、共同通信が日米同盟にちょっかいを出したいが為に「米政府が不満を強めることも予想され、難しい対応を迫られそうだ。」と言いたかっただけと違うんかと。
(追記)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050110-00000004-mai-pol)
そのブログのコメント欄で聞いた話ですが、MDの代わりにこんな計画もあるそうです。
(http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams01/al-1.html)
飛行機から化学レーザー砲を弾道ミサイルに!科学の進歩は恐ろしいねぃ・・・。でも本当にそんな芸術的な真似が出来るんだろうか。結局、ミサイルの準備段階で基地を叩く努力をした方がよっぽど手っ取り早いと思うんだが。