ゲーム業界ニュース

CESAに聞いてみよう(3)「ゲーム悪影響論がはびこる理由」
(http://allabout.co.jp/game/gamenews/closeup/CU20050321A/index.htm)
id:kanose:20050403#cesaさん経由で。

またもっと踏み込んだ話をすると、一般世論におけるそもそものテレビゲーム自体やゲームユーザーに対する『偏見・疑念』を生み出している原因についても考えていかなければなりません。
『偏見や疑念』を生み出している要因の一つに、例えば我々の行動や、言動そのものに問題があるとするならば、そういった意見にも耳を傾け改善すべきでしょう。『ゲームをし過ぎて勉強しない』『ご飯も食べずに夢中になってゲームをしている』等、客観的に見て問題があるとされるものは、個々のユーザーが改善に努めなければならないと思います。一方、批判している側において、その批判が情報不足・理解の無さによるものであるならば、それは業界側の啓蒙・情報発信拡大もさることながら、批判者の方々の無理解も問題として浮かび上がってきます。
このように、本来議論しなければならない問題点をきちんと整理していくことが、今後我々に課せられた課題ではないでしょうか?」

これを12文字以内でまとめると、「皆で議論して考えようよ。」かね(笑)。まあいわゆる正論なんだけど、なんだかやたらキレイに結論付けてて何だかなー、って印象。結局具体的に何もやらず終わっちゃう気がする。いやね、話が飛ぶようだけど、この間の三連休に会社で仕事してたら実家から電話がきたのよ。

母:今、忙しい?
俺:まあ、この三連休会社でこうして働いているからね。
母:どう?仕事はちゃんと“ある”の?
俺:あるから、こうして三連休会社に来てる、って言ってるんじゃん。
母:でも、ほら、今テレビで「ファミリーコンで子供の脳がおかしくなる」とか言ってるでしょ?
俺:せめてプレステとか言ってくれ。それにガキの頃から言い続けてるけど、その略はおかしいってば!しかも“リー”にアクセント置くのもヘンだし!

こんな感じで、家族すらいまだに「ファミリーコン」とか「ピコピコ」なる単語でしか自分の仕事を理解してくれてません(苦笑)。
 
「啓蒙」とか「情報発信」とか言っているけど、それをどうやって受け取る側に伝えるつもりなんだろう?こうした人達はゲーム情報雑誌はもちろんネットにすら触れないんだから結局、既存のTVや新聞、週刊誌でしか情報を得られないし、得ようともしない。つまりは既存のメディアをフルに利用する他無い。そう考えるとフジテレビを買収してメディア支配を狙うホリえもんや、朝日新聞に裏金渡して悪口を書けないようにしたサラ金企業の武富士は、実に事の本質(?)を分かってるってこったね(笑)。とりあえずCESAや■eとかのデカいゲーム会社は「ゲーム脳叩き」を続ける週刊新潮のスポンサーになっちまえ。フ。ミ通に提灯記事載せてもらうよりよほど効率的かも分からんよ。
 
東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修「脳を鍛える大人のDSトレーニング
(http://touch-ds.jp/news/new_lineup/nl_5.html)
 

実はこれと似た企画の話が色んなゲーム屋に行っているらしいんだけど、このゲームの車内吊り広告をJR中央線で初めて見た時は、なるほどなと思った。とにかくさ、「理解を求める」「誤解を解く」などの対処法に汲々するんじゃなくて、積極的に「ゲームは脳を活性化してくれるんだ!」と大宣伝を打ったり、『ケアハウスに初のエンターテインメント空間を設置 ナムコ、「遊び」と「福祉」の融合を目指し介護ビジネスに新規参入」』という風に「ゲームはボケ防止に効く!」などと強調していくべきなんだよ。大学教授には大学教授で対抗するしかない。何せ、大学教授サマの言う事なら“ゲーム脳”だって信じるんだから!ゲイムマンも、せっかくその記事で紹介しているのに「ゲームはリラックス効果がある」レベルでしか活用しないなんて勿体無い。錦の御旗にすべし。