◆タウンミーティング「小泉内閣の国民対話」
(http://www8.cao.go.jp/town/)
主催者側が、任意の質問をしてくれるように発言者にお願いし、あまつさえ謝礼金まで支払っていた「やらせ問題」が浮上したタウンミーティング。安倍政権は問題発覚後もこれを続けるそうです。ここまではっきりと不透明な金の使い方が判明した以上、一旦これを中止し調査するのが筋だと思うのですが。
◆タウンミーティング調査に関する情報提供のお願いについて
(http://www.cao.go.jp/kanbou/townchousa/20061120onegai.html)
（お願いの趣旨）
タウンミーティングの運営上の問題に関する調査を適正に進めるため、以下の要領で情報提供を求めることとしました。情報を提供された方の個人情報又はプライバシーの保護には万全の措置を講じますので、関係各位のご協力をお願い申し上げます。
１．提供を希望する情報等
（１） 会場における発言又は発言内容の依頼、発言に対する謝礼、組織的な参加の依頼など、タウンミーティングの運営に関して問題となりうる情報。
（２） これまでタウンミーティングに参加した方（参加証を受領しただけの方も含む。）及びタウンミーティングの運営に携わった方に対して情報の提供をお願い申し上げます。
２．情報提供に当たってのお願い
（１） 情報提供をしていただける方は、できるだけ、氏名及び連絡先なども合わせてご連絡いただくようお願いいたします（できれば、別紙「情報提供記入用紙」(PDF)の様式に記載のうえ、情報提供をしていただければ幸いです。）。
（２） 参加した又は携わったタウンミーティングの日時・場所を御教示いただきますようお願いいたします。
（３） 事実関係ができるだけ詳しくわかれば幸いです。また、根拠となる書類などがある場合は合わせてご提供いただければ幸いです。
（４） なお、ご提供いただいた情報について、お話を伺わせていただくこともありえますので、その際はご協力いただきますようあらかじめお願いいたします。
３．受付窓口（下記の宛先で受け付けております。）
・ 電子メール g.towninfo@cao.go.jp
・ メールフォーム形式は下記ＵＲＬ
http://www.iijnet.or.jp/cao/town/townchosa.html
・ 郵送 〒100−8914 東京都千代田区永田町1−6−1内閣府タウンミーティング調査委員会
・ ファックス 03-5512-2912 電話 03-3581-2655
４．情報提供をお願いする期間
できるだけ速やかなご提供を期待しております（11月末までにいただければ幸いです。）
５．情報提供者のプライバシー保護等について
情報を提供された方の個人情報やプライバシーの保護については、万全の措置を講ずることとしております。また、提供していただいた情報は、タウンミーティングの運営上の問題に関する調査について必要な範囲で適切に利用することとします。
何これ。ひょっとしてこれが調査のつもりなんだろうか？謝礼を払った発言者・出席者に対して「いいか、余計な事喋るんじゃねえぞ！？」と脅しているようにしか思えないんですが。今まで全く興味が無かったのでその存在そのものを気にしてませんでしたが、非常に怪しい。怪し過ぎる。
木走日記さんが「タウンミーティング（ＴＭ）」は即刻廃止せよ！！〜税金垂れ流しの御上の御上による御上のためのイベント 」(id:kibashiri:20061206:1165376616)というエントリーで新聞記事をまとめておられるので具体的な内容はそちらで見て貰うとして、このあまりにいい加減かつ胡散臭い金の使い方は一体何なのか。
･･････あ、なーんだ･･･実に簡単な話ですね。一言で言うと「国のお金を使った自民党の後援会作り」じゃん。
そう捉えると、不可解な「異様に高額な開催経費と出演料」「運営費の過払い」「公務員大量動員」の理由が分ってくる。別に杜撰なドンブリ勘定で不必要な金を払っちゃったんじゃなくて、自民党の地方組織固めの為に政府与党の立場を最大限に利用して、確信犯的にやったんだろう。
「徒歩５分」の距離を出演者を乗せた４台のハイヤー代の料金が５７万円です。
要はこれ、実際にハイヤーを借りたわけじゃなくて、地元タクシー会社にそうした名目で金をバラ撒いたか、もしくは出演者に対して意味通りの「お車代」として支払ったのでは？いやぁ与党って最高だね。一年中「時局講演会」*1タダで合法的に開けるんだから。公務員を好きなように動かせて、しかも日教組を潰す為に、次の参議院選に向けて着々と歩を進めている。そりゃ社民・共産党の議員だってファビョるわけですね。ここ数日の間に、このタウンミーティング問題について触れている左翼系の人の日記に「教育基本法改悪反対」のバナーが例外無く貼り付けられている理由が見えてくるというわけです。だから「やらせ」自体は大した問題ではなく、最大の目標は参議院選の勝利にあります。追及する側の社民・共産党は分かっています。しかし追及される側の政府与党はそれを容易には手放さないでしょう。そういう事です。
とどのつまり、タウンミーティングに「改革」とか「国民の対話」を期待していた小泉信者とそれを持ち上げてきたマスコミがマヌケというだけの話。ただのプロパガンダに踊らされてただけじゃねーかよ。アホじゃねーの、何が「古い自民党に戻らない」だよ。形を変えただけで、結局金をバラ撒いているだけのインチキ改革ばっかり小泉から継承しやがって。
*1:実際には“二連”と呼ばれる政治ポスターを貼る為の名目上、それに記されるものだが実際に開催される事はまず無い
