ニュース23

しつこいな。また外国のメディアを使って、人質に対して「自己責任を」「費用負担を検討」と発言した与党議員をバッシング。今度はニューズウィークの編集者(アメリカ人)を登場させ、「人質にされた被害者に費用を請求するのは国家の有り様として非常識だ」と言わせる始末。あのなぁ、ごく一般のアメリカ人のように常に国家への忠誠を誓っている国民が育ってるなら、そりゃ別だわな。でも今回の人質みたいに、反国家活動、利敵行為を繰り返してきた人間とその支援団体が「国家は国民を守る義務がある」とは、ふざけたジョークだ。はっきりと「アカを守ってやる義務など無い!」と言ってやったらどうだろう。まあ冗談はおいてとくにしても、中東にいる日本のNGOの活動はもっと注視しておいた方がいい。日本赤軍の息が掛かった怪しげな人物が多く関わっているというし。しかしあの高遠という女がやっていたボランティアの内容も何だかなぁ。少年達(イラクではあれぐらいの年齢だと大人扱いだと聞く)の為と言うよりは、金持ちお嬢さんの自分探しの旅のお手軽な相手、という印象しか持てない。癒されているのは、子供達じゃなくて彼女自身では・・・と思う。
 
何度も繰り返すが、国家に忠誠を誓い命を捧げてこそ、祖国を守り、他の国民を守る事に繋がる。「国家VS反国家」という狭量な世界観しか持てない人間がそれを言うほど滑稽な事は無い。西村眞悟が、アメリカのこの理念をよく表わしているものとして、よくハリウッド映画「プライベート・ライアン」を例に引く。戦地に赴いた三人兄弟の中で唯一生き残ったライアン上等兵を救う為に、さらなる人員損傷が予想されていても救出チームを編成して部隊を派遣する内容。これこそがアメリカ人の気質をもっとも簡潔に示すものだと言う。「アメリカに比べて日本はダメだ」と自衛隊派遣にただ何となく賛成している奴も、撤退を叫んでいる奴も「国家の重責」ってヤツを理解した上で発言しているのだろうか?
 
サヨクマスコミは「自己責任」発言の他に「迷惑」という言葉も、批判の対象にしているようだ。ネットでもそういう意見を見掛けるようになった。でもね、その「世間様に迷惑をかけない」という倫理観こそが日本人らしいって事なんだと思うよ。昨日西村塾の面々と呑んでる際に、イラク邦人人質事件について色々会話をした。その際、前支部長の神野*1は姥捨て山の習慣を例に引いたりした。捨てる息子も捨てられる母親も、互いに「ごめんね」と謝りながら山を登る。これが、日本人にとっては馴染み深い感覚なんじゃないか、って。決して姥捨てという行為や過去の習慣を賛美しているワケじゃないよ。しかしこういう共通感覚を失ってしまったら、日本人は日本人では無くなってしまうのではないか。人質の一人、あの反戦自衛官と両親が空港で再会を喜んだシーンはニュースで見た人もいるだろう。「とにかくまず謝りなさい」「いや、謝る根拠が無い」この親子のやり取りのすれ違いに切ないというか、感覚のあまりの乖離が見られた事に対して悲しい思いをした人間は多かったはずだ。「あー、こんな風にはなりたくないな」という気分にさせてくれる、という意味では立派な反面教師とも言えなくもない。