曽我さん拉致「協力者、今も佐渡に」衆院特別委で

(http://www.zakzak.co.jp/top/2004_12/t2004120301.html)
全ての情報に通じているわけでもないんで、自分の分かる範囲のみでこれについて語ってみたい。
 
拉致問題とは誘拐事件である。事件であるからには、被害者とその加害者が存在する。いや、こんな事は語るまでもなく、被害者しかいない事件が存在するわけが無い。この問題を解決する為には、“土台人”と呼ばれる在日朝鮮人の誘拐犯罪協力者の逮捕、詳しい取り調べが必要となる。土台人に関してはこちらに詳しい。この問題に関してある程度の知識がある方ならば、これらの事件は北朝鮮から海を渡ってやって来た工作員がいきなり日本国内に潜入、目に付いた人物を適当にさらっただけとは信じないはずだ。四人一組の工作員に対し十人程度の土台人が拉致対象者の選定・アジトの提供・食料支援・土地案内などで幇助するケースが多いという。しかもその総数は全国で五千人だとか。電脳補完録で紹介されている方もいるが、なのに何故、原敕晁さんや久米裕さん拉致に関わった工作員や土台人が逮捕もされず、今もなお自由を謳歌しているのか。日本にはスパイ防止法が無い。一度逮捕した工作員に対しても、活動に使用した道具(無線機・ボートなど)や暗号乱数表を返還し、ご丁寧に本国に送り返すしかない体たらくだった。
 
そのような情勢下の元で、12月2日の拉致問題特別委員会にて、西村眞悟は「政府は何人帰って来れば拉致事件の解決と考えるのか」「政府は何故、特定失踪者調査会と共同歩調を取らぬのか」「北朝鮮金正日政権と対峙する為に、政府はそれをどういう体制だと認識しているか」という基本姿勢を糺す質問を行った。曽我さん拉致犯についてはほんの少し触れた程度である。どうしてそれだけがクローズアップされ、ここまでの騒ぎになるのかがそもそもよく分からない。真野町に犯人がいなければ、日本のどこかにいるのである。国外に出ていったのでなければ地元にそのまま居続けている、と考えているのが自然である。犯人などこの世に存在などしない、と思い込めば事件そのものが無くなるわけじゃないのである。しかしこの人物などは、その部分のみを追及し(政府の答弁の方がよっぽどツッコミを入れ易いと思うんだが)、西村を「似非国士」とまで罵っている*1。ま、I.E.の中の人と同じ類のタイプだな、こりゃ*2。いずれ時が経てば色々判明してくるだろう。
 
ただやはり前述した通り、日本にはスパイ活動防止法が存在しない日本の現状、そして国会質問ライブラリでの答弁に見られる様に、民間団体に調査を任せ切りで能動的に拉致問題の解決にいつまでも動こうとしない政府の姿勢が今まさに問われているのである。曽我さんの件に関しては細部の行き違い、もしくは伏せるべき部分を伏せなかった軽率さを責められるかもしれないが、今の時点で俺が言えるのはここまで。
 
ちなみに、こちらで紹介されている特定失踪者調査会委員長・荒木氏への質疑応答 その2

川口の特定失踪者に関しては、半径3キロ以内に6人も拉致されている疑いがある。これはもう戦後から根付いている在日のコミュニティーがあって、そこの工作機関がやったというふうにしか考えられない。そういった組織の全容は明らかになっているのか。また日本全国中に、そういった組織は現在どのように存在しているのか。

という質問をしたのは自分です。思考法が塾長と似てきたのかなぁ、と思ったり。

*1:サイトにブルーリボンを飾るぐらいなら、経済制裁プランを自民党のみが発案していると思ってちゃ困るんだが

*2:しかしここまで激高しているのはこの日記を読んでいるからではないかと予想してみたり(笑)