再び、愛・蔵太の気ままな日記(id:lovelovedog）さんのアーミテージ「経済制裁は慎重に」報道関連の記事について。その後のエントリーを見ると、共同通信社の意図的な報道を事細かく暴いて、その偏向っぷりを明らかにしています。ですが、lovelovedogさんがそうとは申しませんが、「国務省のバウチャー報道官の会見テキスト」*1を持ってして“アーミテージ国務副大臣の日本政策への口出し”の可能性を全て否定するような論調は少々おかしく思える。俺はあまり英語は分からないんで詳しくは分からないんだが、要は質問者が「アーミテージさんはホントは慎重にしろ、というアドバイスじゃなくて遠回しに制裁回避を薦めたんじゃねーの？」と聞き、バウチャーが「さっき言った通りだっつーの！アーミテージがしたのは単なるアドバイスだって！！」というニュアンスをこのやり取りに感じるんだけどな。
「日本の常任理事国入りを強く支持するが、国際的利益のために軍事力展開の役割を果たさなければならない。できないなら、常任理事国入りは難しい」
以前アーミテージはこう発言して、アサピー関連マスコミに叩かれていた覚えがある。まあ実際、血を流さそうとしない国家が常任理事国になってもしょうがないだろ、なんて俺も思うが、その反面外国、特にアメリカにそんな内政干渉を受けたくなんかねーよ、と言いたくなる。その後、アーミテージは必死で否定していたんじゃないかな*2。自衛隊の海外派兵を求めて「ショー・ザ・フラッグ(旗幟を鮮明にせよ)」発言なんてのもあったけど、やっぱり自国（アメリカ）の利益の為に、ある程度の介入、口出しをするのは当然であって。
そうした外交の原理や裏事情、政治家個人の個性、会見の雰囲気、それらを統合した情報をどう解釈したかを伝えるのがマスコミの役割であって、ただ事実だけを伝えればいいと言うのならただのテープレコーダーになっちゃうでしょ？報道する側の主観はどうやったって入り込むもんだ。“バウチャーが否定したのに共同や産経はそれと異なる報道をし、小泉に攻撃を加えようとした！”かのような論理展開をしている人がいるけど、バウチャーの言う事は絶対で、疑い様も無い事実なのか？マスコミは疑ってかかるけど、報道官の言う事は検証しないんだ？そんな馬鹿な。
今回の件で共同通信が責められる理由は、マスコミのモラルというヤツを崩して、政治家の発言の意図を大きく曲げて、自社の政治思想に沿うような印象操作を世間に対して行おうとしたからだよね？でもそれに乗じて、反小泉叩きの印象操作を行おうとしているヤツにも同じく警戒しないといけねーんじゃねーの？マスゴミマスゴミとか言ってる場合じゃないって。
まずさ、メディアリテラシーつーのも大事だけど、ほとんどのブログ書きはそのマスゴミから頂いた文章でエントリーを書いている、という事実も忘れちゃいかんと思うんだがね。
