経済制裁、日本の意向尊重 アーミテージ米国務副長官

(http://www.sankei.co.jp/news/041215/kok041.htm)

平沼氏によると、副長官は「報道は私の真意を伝えていない」とし、「米国は揺るぎない立場で支援していくことを、横田めぐみさんのご両親ら拉致被害者の家族に伝えてほしい」と説明。同時に米国の対シリア経済制裁を例に挙げ「軽い制裁から重い制裁に段階を踏むやり方もある」と述べ、制裁を行う場合は段階的な実施が望ましいとの認識も示した。

同じ産経の同日の報道では、その表現は“軽い制裁から重い制裁に段階的”となっている。つまり自民党経済制裁シミュレーションチームが作成した案と同じ。ではアーミテージがそれをあえて薦めるという事は、小池・平沼議員はそれとは別の案を示していた事になる。12月9日に行われた拉致議連の緊急総会では「金正日体制打倒」決議の他に、自民党案ではなく西村眞悟発案の「最高レベルからの制裁発動、北が条件をクリアする度に逆に下げていく」手法が採用されたと聞く。これもあまりマスコミでは発表されてないようだけど。そもそもどうしてアーミテージ国務副長官が、小池百合子沖縄・北方担当相や無役の平沼議員と会談するかといえばやはりこの二人が拉致議連所属だからだろう。そしてアーミテージが若干の難色もしくは及び腰を示したのは、このかなり攻撃的(?)な拉致議連の決議を知ったからではないかと予想する。その微妙な弱気を看て取った共同通信社が付け込んで、あの「慎重姿勢」報道に繋がったのではないか。

日本の各新聞社も独自取材していなくても少なくとも共同通信の英語記事を注意深く読めば「米国、経済制裁に慎重」という記事は書けないはずなのに、共同通信の捏造・歪曲報道を垂れ流す事しかしなかった。これは単に日本の新聞社は英語も読めず、共同通信が配信する記事を盲従して垂れ流しているだけなのか?それとも、共同通信の論調が新聞各社にとっても好ましい内容だったので"敢えて"共同通信の捏造・歪曲報道を垂れ流したのか?個人的にその理由は後者だと睨んでいる。そしてここらヘンのマスゴミの裏事情というか魂胆が経済制裁に対して小泉総理が慎重に言葉を選んで発言している理由になっているんじゃないかと思う。

I.E.の中の人はそう言い切るけど、サヨク系新聞社は経済制裁論を押さえる為に共同通信社の捏造記事を利用し、経済制裁発動を普段から主張している産経は「小泉は弱腰」論を展開する為に利用した・・・って、ちょっと無理のある論理展開じゃないですかね?
 
特に不思議なのは、

産経新聞経済制裁の定義を「最高レベルじゃなければ経済制裁とは言わせない」と引き上げるのに必死な様子が手にとるように分かる。

という辺り。まるで産経新聞がいきなり最高レベルの経済制裁を求めているかのように書いているけど、その根拠は一体何なのだろう?拉致議連の「最高レベルからの制裁」論はほとんどマスコミで紹介すらされていなし(調べたが確認出来ず)、産経がその手法を採用すべしと主張する記事も見た記憶が無い。せいぜい西村と安倍晋三が「そういう手段もある」とここ最近になってTV出演した際に紹介したぐらい。だから、普通の人が“ゆるやかな制裁”という表現を見た際にネガティブなニュアンスを感じるとはとても思えないんだよね。これを“印象操作”と断じる理由がさっぱり分からない。I.E.の中の人はよっぽど拉致議連や産経の内情にお詳しい人じゃないですかね(棒読み)。だけどさ、アーミテージが慎重姿勢だってんなら小泉信者にとっては都合が良い報道じゃん。俺だって最初、その産経の報道を目にした時は「これじゃ小泉がアメリカの協力を得られない事を理由に、経済制裁をいつまでもやろうとしない言い訳に利用するだけだよ!」って怒ったぐらいだから。たぶん噛み付かれた産経の記者だってそのイチャモンの意味が分からなくてポカーンとするんじゃないの?
 
・・・ああ、そうか、一応彼らの脳内では小泉は策士でちゃくちゃくと制裁の準備を進めてる凄いお方で、それを批判するメディアは皆マスゴミなんだっけ(笑)。正直、そんなアクロバチックな小泉マンセー論理になんか付き合ってらんない。マスコミの質を常に問い続ける努力はもちろん良い事だけど、それを批評するブログもそれぞれの立場があって、決して客観的にはなり得ない存在である事ぐらいは自覚しておいた方が良いと思う。つーか、報道もしてない事を勝手に忖度して、それをネタに批判する手法って、ひょっとしてかの有名なソースロンダ(ry