未だ前例のない秘書会が結成−拉致議連秘書会

(http://www.sukuukai.jp/houkoku/log/200502/20050216.htm)

拉致議連は平成14年4月に結成以来、北朝鮮に拉致された日本人救出のために、一定の役割を果たして参りました。所属議員をサポートする立場から、各議員の秘書も側面から救出運動に携わって参りましたが、この度議連の了解を得て、正式に議連秘書会を結成する運びとなりました。
これまでも任意のグループとして秘書団を構成しておりましたが、本年1月26日をもって正式に議連の付属機関として設立の運びとなりましたことをご報告申し上げます。
政党あるいは派閥の秘書会はこれまでも永田町に存在しておりましたが、議連の単位で秘書会を構成するのはたぶん前例のないことだと存じます。これは、秘書レベルでも秘書の立場を超えて拉致問題解決のために努力したいという思いの表れであると存じます。
私たち秘書会も、上司である議員の活動を通じて皆様と共に拉致問題の全面的解決に努力して参る所存です。どうぞ倍旧のご指導を賜りますよう、お願い申し上げてご挨拶と致します。
 
拉致議連秘書会
会長 佐々木俊夫(西村真悟事務所)

とうとう拉致問題に対しての超党派の秘書会が発足した。・・・と言っても「秘書会」って初めて聞くんだけどね。自民党拉致問題対策委員会が経済制裁が必要である旨の決議をし、政府に要請したのにも関わらず何ら音沙汰無く、俗に言う“強硬派の”安倍晋三幹事長代理が制裁を主張するも「自民総務会長 経済制裁冷静に」久間総務会長がブレーキをかける始末。adoruk626さんが皮肉の効いた鋭いツッコミを入れておられるが結局のところ、小泉以下自民党の実力者達は“国の誇り”を賭して日本人拉致被害者達を取り戻す気などさらさら無いのだ。そのような情勢の中、西村眞悟政策秘書である佐々木氏がリーダーとなって、政治家と家族会間の折衝だけでなく、だらしの無い政治家のケツをひっぱたく役を買って出た。非常に喜ばしいニュースである。・・・と言っても数日前にお会いした時には、そんな事全く聞いて無かったんだけどね(こっちはタダのシロートだし)。
 
こちらの講演会(id:kikori2660:20041119)で語っておられる通り、拉致問題に関してはずっと第一線で戦い続けてきた人物である。その日の日記では触れていないが、平成14年9月17日に行われた日朝首脳会談拉致被害者達が帰国した10月15日で小泉政権がやろうとした企みを全て暴露した。金正日拉致被害者5人を日本に帰国させる気など毛頭無く、小泉は自らの親分・森善朗が寺越武志さんに対して行ったのと同じ「拉致被害者一時来日・北朝鮮への再拉致」に協力しようとしていた。佐々木氏が外務省から受け取った拉致被害者達のスケジュール表、その最終日に記されていたのは「お土産の購入」である。お土産の購入とは紛れも無く、拉致被害者を日本人として国内に引き留めるどころか、北朝鮮の国民として再び送り帰す気マンマンだったという事だ。拉致被害者家族の蓮池透さんの著書「奪還」(ISBN:4104599018)で描かれているように、蓮池薫さんは家族の必死の説得・努力でようやく思い留まり日本で北に残した家族を待つ事を決断した、という非常に危うい状況だった。つまり金正日は自分自身を、自ら関わった爆破テロの首謀者だとは決して認めず、5人をあくまで一時的に帰国させ拉致被害者に「将軍様のおかげで北朝鮮で楽しく生きてます」と言わせ、「自分達に会いたければ、家族の方から北朝鮮に来て下さい。日朝国交正常化をすればいつでもスムーズに往来出来ますよ」という形で拉致問題をウヤムヤにしたかったのだ。「小泉首相のおかげで拉致被害者を取り戻す事が出来た!」と絶賛する小泉信者はまず、この事実を知って欲しい。しっかし、一向に「元慰安婦の方々に対する小泉内閣総理大臣の手紙」に触れようともしない小泉擁護ブログはどうしようもないダブスタだな。朝日新聞と変わらんね。