ブッシュがホワイトハウス特派員晩餐会でジョークのネタにされた件について

◆権力だってふつうの人が運営してるからバカもする
(id:essa:20060519#p3) 経由で・・・と言っても、この人じゃなくてコメント欄に書き込んでいる「むなぐるま」さんの発言に注目。

『こちらでは初めて失礼します。ホワイトハウス特派員晩餐会というのは、コメディアンを呼んで政治ネタをやらせているのが毎年恒例になっています。例年きわどいネタをもちこむコメディアンも多いですが、このイベントの主賓である大統領側と報道記者側の両方を攻撃することでバランスを取っています。今回はたまたまコルベアが大統領を攻撃するネタ、それもリベラルの人が手放しで喜ぶベタなネタをやったので注目を浴びていますが、何か特に大失態があったというわけではないと思います。ホワイトハウス側にしてみれば、コルベアが有名になるきっかけとなった、同じコメディ専門チャンネルで嘘ニュース番組をやってるジョン・ステュアートはけっこう場の空気を読む人なので、同じ風にやってくれると踏んでいたのではないかと。それから町山さんはメディアがこの事件を報道しなかったのは意図的な隠蔽だとか言ってますが、この手の陰謀論はもういい加減に(以下略
私はコルベアの番組のファンなので、むしろ反ブッシュだからといってにわかに注目する日本のコメンテータの人たちに引いてしまうわけですが。』

『追記しますと、このイベントに毎年コメディアンが呼ばれることの背後には、大統領のような権力者でさえも自分を笑い飛ばすことができる、という自信というか、批判を受け入れる能力を誇示するというような意図が伝統的にあるわけです。ですから今回の展開はむしろ本来の意図に沿ったものではないかと。ただ、ブッシュ大統領が批判を嫌う人だというのは有名なので、こういう場自体が少なく、かえって目立ってしまうという側面はあると思いますが。』

やっぱりどっかの映画評論家よりよっぽど厚みがありますね。