大川興業総裁突撃体験報告「政治の現場すっとこどっこい!」

平成11年「プレイボーイ」誌にて掲載された、大川興業大川総裁による西村真悟のインタビュー記事。この対談内容により巻き起こった騒ぎで、当時の小渕内閣における防衛政務次官を辞任する事になった。少し前まではネット上にソースが一杯あった記憶があるんだけど、いつの間にか無くなっているようなので、昔のHPに載せていたものを再掲してみます。
 

大川豊(以下 大川)
西村さんといえば、97年、ご自身で船を調達して尖閣諸島に上陸し、議論を巻き起こしたことで有名ですが、防衛庁政務次官になられた今こそ、晴れて上陸という予定はないんですか?
 
西村眞悟(以下 西村)
必要があったら行きます。でも、今は尖閣諸島に行くよりも、六本木の風俗店に行くほうが難しくなってきましたわ。
 
○大川
いきなり、いいたとえですね〜(笑)。でも、97年当時は海上保安庁に協力を断られるなど、関係当局総がかりで妨害を受けていましたよね。でも、今は違う。特に、今回の内閣改造を見ると、自由党の議員がその関係当局のポストにしっかり収まっていて、「尖閣諸島行き楽勝ライン」ができている。海上保安庁を管轄する運輸省は二階大臣、外務大臣は東政務次官、そして防衛庁は西村政務次官・・・と。
 
○西村
そうそう。
 
○大川
行くのはいいけど、また中国が文句言ってきそうですね。
 
○西村
文句もなにも、あそこは日本の領土なんですから。それに外務省には東政務次官もおるから、外交で解決できんかったら、オレのところ、防衛庁でやるけど(笑)。
 
○大川
なんの障害もない(笑)。
 
○西村
ボクはいっぺん行ってきたから、大川さんが行かれたらどうですか。エエところですよ、警察官もおれへんし(笑)。
 
○大川
行かせてくださいよ(笑)。ところで、防衛庁政務次官には希望でなられたんですか。
 
○西村
次官になるんやったら、ボクが積み重ねてやってきた防衛で、とは言ってましたけど、実際のところ、まさに本当になるとは思わんかったなあ。
 
○大川
自分でもビックリという感じですか(笑)。
 
○西村
うん。しかも、今ちょうど、これまでの防衛政策をケチョンケチョンに書いた本を印刷している最中だった(笑)。
 
○大川
そうなんですか(笑)。ところで、今後は国会の答弁も政務次官がやることになりますよね。西村さんの発言は過激なほうですが、国会でも今まで通りの発言で答弁するつもりですか。例えば「自衛隊は軍隊である」とか。
 
○西村
ボクの意見を聞かれたらね。政府としての見解以外に、政務次官たるオレの意見を聞きたいんやったら言うたろうやないけ。
 
○大川
内閣の中で喧嘩が起こりそうでいいですね。台湾の国会の殴り合いのように盛り上がりますね。
 
○西村
ビックリするような事態が起きまっせ。
 
○大川
別の雑誌で、北朝鮮の不審船に対して国がとった行動について「2隻の船を花火を上げてお見送りしたようなもの」と発言してましたけど、また来たら、次官としてどうするおつもりですか?
 
○西村
今の段階では海上警備行動の発令でしょう。でも、今度はホンマにやる。
 
○大川
ホンマにとは?
 
○西村
ホンマに撃って、そんで撃沈する。
 
○大川
撃沈ですか!中国の調査船にはどうします?
 
○西村
あれは海上警備行動発令の次元の問題ではない。ボクの持論では、中国の調査船の本質は領土に対するテロですよ。でも、今はまだ外交の段階だと思う。向こうも軍事の段階には移していない。
 
○大川
そうそう、西村さんに見せたいものがあるんですよ。(大川興業の99年本公演のパンフレットを取り出す。そこには自衛隊の協力で撮影された写真の数々が・・・)。
 
○西村
(パンフレットを見るなり)74式ですな、コレは。
 
○大川
ええ。海上自衛隊にも行って霧島にも乗りました。
  
○西村
(ポツリと)ええなあ・・・。
 
○大川
(西村議員の部屋にある写真を指差しながら)ええなあって、西村さんはF15で空を飛んでいるじゃないですか!
 
○西村
うん。8Gまで行きましたわ。
 
○大川
パイロットで9Gなのに、8Gに耐えたっていうのは凄いですよ(笑)。でも、政務次官になったんだから、もう乗りたいものは乗り放題ですね。
 
○西村
そうそう。柔らかい乗り物(女)には乗れませんけど、カタイ乗り物には乗り放題ですわ(一同爆笑)。
 
○大川
実際、政務次官になられていかがですか。
 
○西村
今は毎日、勉強会で、これまでの政府答弁を学んで想定問答ばっかりしてます。
 
○大川
嫌になりませんか。
 
○西村
それは政府答弁として答えなあかんからね。政府はどういうふうに考えているかと言われば、こうですと答えるためには必要。ただ、オレ自身の見解も求められれば言うからね、政府見解はこうだが、西村と言う人間はこう思っていると。今回、ボクが政務次官になったのも、政府の答弁を前提とした「議論する国会」にするためですよ。
 
○大川
一番危険な西村眞悟政務次官にしたのには、そういう意味があるわけですか。
 
○西村
なにごとも、ブレイクスルーせなアカン時期になっているんですよ。
 
○大川
意図的にブレイクスルーを企んでいると。
 
○西村
小渕さんはそういう人ですよ。
 
○大川
策士ですね。久々の大討論会になりそうですねえ。
 
○西村
そうなってくれたらエエと思う。今までの国会は議論がなかったですやん。
 
○大川
政務次官になって、いちばんやりたいことはなんですか。
 
○西村
政務次官になったからというより、政治家としてのライフワークは国軍の創設ですわ。
 
○大川
自衛隊じゃなくて、国軍。
 
○西村
もちろんそうです。
 
○大川
地球防衛軍というのはどうですか?
 
○西村
そら、オモロイ(笑)。全世界への展開。「大東亜共栄圏、八紘一宇を地球に広げる」や。ボクは民族主義者やけど、民族主義者でなかったら政治家の資格はないと思ってるからな。
 
○大川
でも、民族派なのに理論的でわかりやすい(笑)。今の政治家は特に防衛問題で歯切れが悪いですよね。
 
○西村
「攻撃的兵器は持たない」とかね。攻撃的でない兵器って何だ?水鉄砲かっちゅうねん。
 
○大川
「人に優しい殺し方」って難しいですよ(笑)。「専守防衛」というのも意味がわからない。
 
○西村
あれは相手が撃つまで撃ったらアカンちゅうこと。ところが今、相手が持っているのはミサイルでっせ。一発で何十万人と死ぬ。それ撃たれてから反撃しようにも、命令を下す内閣総理大臣が死んでしまっておれへんがな。
 
○大川
ワッハッハッハ。そういう答弁をこれからの国会でもやってくれるんですか?
 
○西村
やりまんがな(笑)。ただ、ボク自身の見解が明確になればなるほど従来の政府答弁との差が強調される。そうなると「どっちがわかりやすいか」という話になる。水と油みたいなもんですから。で、どっちか取れゆう話になる・・・。
 
○大川
それってクーデターじゃないですか。パキスタンのクーデターに続く自由党のクーデター(笑)。
 
○西村
小沢一郎党首は密かにトロイの木馬みたいなことを今の政府答弁でやろうとしているんです。次の国会で、中からいろいろと出てくるからわかりますよ。
 
○大川
パキスタンつながりで聞きますけど、今度のクーデターでインドとパキスタンの間で核戦争の危機が叫ばれてますが、やっぱり危険な状態なんですか?
 
○西村
いや、核を両方が持った以上、核戦争は起きません。核を持たないところがいちばん危険なんだ。日本がいちばん危ない。日本も核武装したほうがええかもわからんということも国会で検討せなアカンな。
 
○大川
それは政務次官である西村さんが国会で発言するんですか。
 
○西村
個人的見解としてね。核とは「抑止力」なんですよ。強姦してもなんにも罰せられんのやったら、 オレらみんな強姦魔になってるやん。けど、罰の抑止力があるからそうならない。周辺諸国が日本の大都市に中距離弾道ミサイルの照準に合わせているのであれば、我々はいかにすべきなのかということを国会で議論する時期に日本もきているんです。
 
○大川
社民党がまた「いつかきた道」っていうんじゃないですか?
 
○西村
まあ、アホですわ、あんなもん。何を言うとんねんと。だからボク、社民党の(集団的自衛権に反対を唱える)女性議員に言うてやった。「お前が強姦されとってもオレは絶対救ったらんぞ」と。
 
○大川
強姦という言葉が、すごくお好きなんですね(笑)。
 
○西村
あ、ちょっと使いすぎるな(笑)。でも、これを言うたら事態が明確になるんですわ。例えば、集団的自衛権は「強姦されてる女を男が助ける」とういう原理ですわ。同じように言えば、征服とは「その国の男を排除し、征服した国の女を強姦し、自分の
子供を生ませる」ということです。逆に、国防とは「我々の愛すべき大和撫子が他国の男に強姦されることを防ぐこと」・・・。
 
○大川
強姦で語る防衛論!ぜひ、国会でそういう答弁を聞きたいですね。期待しています。

改めて思うけど、やっぱ下品やなこのおっさん(苦笑)。でもいつもこんな感じだけどな。この間会った時は「北朝鮮の核実験より、台湾海峡の方が危ない」とか言ってた。