外務省:原田課長補佐が退職、「北朝鮮外交の真実」出版へ−−内情を暴露?

(http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/04/14/20050414ddm005010081000c.html)
昨日のテレ朝の番組にこの元・課長補佐が出演、情報機関を持たない日本の政治の限界を吐露し「日本外交は北朝鮮に敗北した」と言い切った。しかし結局、日本には外交能力が無い、という事が明らかになるだけのような気がする。明らかになるのはいいんだけど、そこからちゃんとした防諜法を作るという動きに繋がりそうにもないのが、今の日本政治の悲劇なのだろう。
 
うーん・・・、これまでの交渉の経緯を見ていると、いくら情報があっても外務省の能力ではそれを生かし、北朝鮮を追い詰めるのは無理だと思うな。救う会の荒木和博氏もおっしゃっていたが、北の提供したものに対して一生懸命に矛盾を突こうと努力したり、“その場になって、突き付ける質問を考え”たりしているようじゃダメだ。明らかな証拠を持っていても(今でも十分過ぎる証拠があるが)、素知らぬ顔をして無視されればそれでお仕舞いだし。しかも実務者協議がお流れになっても、経済制裁という刀を抜かぬ事が分かりきっているのだから。拉致被害者横田めぐみさんの父、横田滋さんも「政府は対話と圧力というが、圧力など一度もかけた事は無いし、今は対話すらしていない」と批判しているが、まさにその通り。このような不誠実な対応をする国家を相手にする時は、デメリット、経済制裁だったり軍事攻撃などのリスクをちらつかせる事で初めて、交渉は具体的な力を持つ。