反省してない会

(id:TomoMachi:20041105)

親愛なる友人たちへ
ああ、最低だよ。まったくひどいもんだ。でも、世をはかなむのはちょっと待ってくれ。
モンティ・パイソンの歌にもあるじゃないか。「いつだって人生、前向きに」って。
火曜日の選挙についていくつかいい話を聞かせよう。
手首を切るのを思いとどまる17の理由
1. 法律ではブッシュはもう大統領に立候補できないんだぜ。
(略)

あー、もうリベラル側もムーアに振り回されるのは止めておいた方が良いんじゃないの?特に脳みそがピンクに染まってる日本人ね。こんな負け惜しみを金科玉条にするしかない哀れさよ。まあ、四年後のヒラリー・クリントンはうまくやってるだろうけど。
そんな湿っぽい恨み節の中で光っていた意見。
 
id:bakuhatugoro:20041105)

そして、日本にいると尚更ですが、都会には都会の、別の問題がある。マイケル・ムーアや町山さんが繰り返し訴えられていた、リアルな共同体を失った状態で、消費資本主義に対してなし崩しに受身の大衆化が起こり、これまたなし崩しの産業の空洞化や階級格差にも繋がっている。原理主義の旧弊を否定した上で(また、それがはじめから無い日本において)、何を想像力の核にして倫理を積み上げていくか?また、巨大な田舎の暴力に対して、どうリアルに向き合うか。彼らを蔑視するだけでは、また過去の歴史の繰り返しだし、かといって対話の不成立とリアルな力関係の存在は意識せざるを得ない。

 
「好き好きおにいちゃん!」

批判するだけではなく、創造を
 
………ダメだこりゃ…ムーア、全然分かってないよ…(^^;なぜ自分達は負けたのか、自分達の弱さ(敗因)を妥協なく誠実に探ってゆかなければ、勝利へ繋がる再起は決してできないよ…。これはビジネスの基本だし、他のあらゆる勝負事においても、延長できる鉄則だよ…。今回の選挙で分かったのは、相手を口汚く罵倒する批判ばかりすることは、かえって逆効果を齎すということじゃないですか。それが、ムーア、分かってないよ…。

彼らの前向きな意見に同情する一方で、今回の選挙では「田舎宗教保守右翼VS都会リベラル左翼の対決」という面を強調し過ぎたのではないかと思っている。その弊害については、火花を散らして戦ったブッシュとケリー達本人が既に気付いている事なのだ。日本の自称ボンクラが、自称ヒッピーが、自称サブカルが価値観の対立だっと騒ぐ間に、アメリカはアメリカの国益を追求している。
 
ってかさ、ホントにこれは何度も言っている事だけど、自国民が四半世紀もの間拉致されているのに何とも思わないくせして、アメリカの田舎がどうとか、イラクの子供達が可哀想、とかもうアホかと。「チーム・アメリカ」に勝手に過剰な期待をして、内容を誤解して裏切られた気分になってせつなさ爆発だって?確か自分でこの映画を「日本でいうところの『愛国戦隊 大日本』にあたる」とか紹介していたのにな(笑)。そういや岡田斗司夫が何かのインタビューで答えていたのを活字媒体で見た記憶があるのだけど「大日本を作ったら右翼の攻撃を受けると思っていたら、左翼団体から『右翼的だ!』と抗議された」らしいよ。ウヨクに比べてサヨクは遊びが足りないよな(某漫画に関してはイタいウヨク側も目立ったが)。
 
ブッシュ=幻想、ケリー=パンという表現で「幻想がパン(現実)に勝ってしまった」と言う人もいるけど、スポーツやらハリウッドやら表の華やかな部分だけに捕われて、ピルグリム・ファーザーズから続く宗教国家としてのアメリカの姿を見誤っていただけなんじゃないの?