暴発という恐喝

  • 「名古屋5千万円恐喝事件」〜あいつは奴隷だった〜

(http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news2000k/rensai/syounen9.html)
西村眞悟政策秘書である佐々木俊夫氏が、北朝鮮による拉致事件や中国による所謂“南京大虐殺”批判などに対して弱腰になってしまう日本外交を評する時に、この事件を必ず取り上げる。もう何度聞いた事か。四年ぐらい前にそれを初めて聞いた俺に向かって、その秘書さんは質問した。

「この事件で悪いのは誰だと思う?」
「・・・え、そりゃあ、その恐喝した少年達が悪いに決まってますよね。」
「それは言うまでも無い事だろう。だが、言われるがままに金を差し出した被害少年に問題は無かったか。恐喝してくる少年達と闘わずに、その場しのぎの為だけに家の財産まで持ち出して提供する。今の日本外交も同じ構図だとは思わないか」

「周りの大人達が、この少年に闘う勇気を教えて上げられなかった事は非常に不幸な事だよな。でも、この少年にとって唯一の幸運は、暴行を受けて入院していた病室の同居人がその勇気を分け与えてくれた事だ。俺や西村はその当たり前の勇気を日本が取り戻せるように働いているんだ」

この当時から、「食料支援を止めたら、北朝鮮は交渉の場に出て来なくなる」「“拉致”という言葉を使ったら北朝鮮が交渉の場を蹴ってしまう」「経済制裁をしたら、日本にミサイルが飛んで来る」という物言いをする左翼がいたが、今では小泉信者がそれと大して変わらぬ事を口にする。闘う為の努力はせずに(それどころか自衛隊員の削減まで行う)、現状では何も出来ないと嘆く。さらには「制裁には中国・韓国の協力が無ければ効果が無いから止めておけ」と。馬鹿な、奴等がそんな協力をするなど夢想物語でしかないし、自国民を奪われたままの怒りを単独で表明出来ないような国が独立国家でござい、などと抜かせるものか!何度でも繰り返して言うが、それこそ小泉自身が否定した「奴隷の平和」を体現してしまっているのである。前述の少年恐喝事件のように、やられるがままで金を差し出し続ける今の日本の姿は、まさに“奴隷”なのだ。己が奴隷である事に気付かず、経済制裁を求める家族会に冷笑を浴びせる小泉支持者達。そろそろ目を覚ましたらどうだろう。・・・と思って、クラインおばあちゃんの日記を見たら、I.E.の読者達(?)がすり寄っている模様。しまいにはこんなデムパなサイトを紹介する始末。横田めぐみさんの偽遺骨提出は「金正日の意志ではなく、ニセモノであるとあえて知らせる意志」なんだそうです(苦笑)。そう言えば数日前、田原総一郎NEWS23に出演した時に「金正日自身もあれが偽遺骨である事を知らなかった!」などと主張して、あの鳥越俊太郎にすら全否定されて失笑されてたけどね。それと同レベルの小泉擁護サイトの胡散臭さをヒシヒシと感じるよ。いつの間にか彼らの脳内では「経済制裁をしたら暴発、100%報復される」というのがデフォルト(基準)になってるけど、そんな事はまず起こらないのに(暴発した瞬間、金正日の生命の終わりだ)、必要以上に勝手にビビってくれるんだから北朝鮮にとってはヒジョーに有難い存在なんだろうけどね。